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on numara beş yıldız

-オンヌマラ ベシユルドゥズ- オリエンタルの国トルコで暮らしています。

トルコの一休さん?!ナスレッティンホジャのお話

文化

日本には一休さんがいたように、どこの国にもとんちの達人はいるようで、トルコにもナスレッティンホジャという、とんちの達人がいたと言われています。ナスレッティンホジャは本当に実在したのか作り話なのかは定かではありませんが、ナスレッティンホジャの小話を集めた行状記はトルコ文学において最も重要なものとされています。

ちなみにホジャ(Hoca)というのはトルコ語で先生や師匠やお坊さんを意味します。
ですので、とんちの達人の名前は"ナスレッティン"さんですね!

ナスレッティンホジャはトルコの首都アンカラの左隣、エスキシェヒールにあるシウリヒサルという街で生まれ、これまたアンカラの下に位置するコンヤのアクシェヒルで亡くなったと言われています。彼のお父さんはイマム(お坊さん)だったことから彼自身も父親の死後、お坊さんになったようです。だからナスレッティンさんはホジャと呼ばれているのですね。

彼の小話は沢山ありますが、最も有名なお話は
ロバになぜ逆さに乗るのか」という小話です。
このお話はナスレッティンホジャのシンボルマークとなっています。この小話の挿絵が博物館の銅像となっていたり、彼を表現する場でよく使われているからです。


ナスレッティンホジャの小話

ロバになぜ逆さに乗るのか
ある日ナスレッティンホジャはロバに乗って後ろに続く一行と一緒にモスクから家に戻る時、突然ロバを止めて降り、後ろに続く人たちの方へ顔を向け、ロバに反対に乗りました。つまり鞍に逆さに座りました。この姿を見た人たちはどうしてこう座っているのかたずねました。
ナスレッティンホジャはこう言いました:
よく考えた上でロバにこう乗ることに決めました。なぜならば私は人を敬わないことが好きではありません。あなたたちが私の前に行ったならばあなたたちの背中がわたしの方に向くでしょう。それはマナーが悪く軽蔑していることになります。わたしがあなたたちの前に行けばあなたたちに背中を向けることになる。これも正しいこととは思えない。でもこうやって反対に乗れば、私はあなたたちの前に立っていけるし、あなたたちもわたしの後ろからついてくる形をとることができる。そして向かい合うこともできる。

40年もののお酢
ある人がナスレッティンホジャにたずねました。
「40年もののお酢を持っていると聞きましたが・・。」
ナスレッティンホジャも
「ある」  と言いました。
その人は
「少し分けてくれませんか。それで薬を作りたいのです」  と言いました。
ナスレッティンホジャはこう返しました。
「誰かが欲しがった時にいつも分けていたらそのお酢は40年もつと思いますか?」


2つの小話をご紹介しましたがいかがですか?なんだか考えさせられる小話じゃないですか?日本の一休さんのようにただ、「一杯くわされた~(笑)」という感じではないのがナスレッティンホジャの特徴です。
面白いとんちで終わるのではなく、なんだか人生の在り方までも考えさせられる"為になる小話”なのです。

子供のためだけの小話ではなく大人のためにもなる小話。
翻訳されている本もあるので機会があれば読んでみられたら面白いかもしれません。

 

 

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