on numara beş yıldız

-オンヌマラ ベシユルドゥズ- オリエンタルの国トルコで暮らしています。

イスタンブール・べシクタシュでテロ

はじめに・・
今回のテロで亡くなられた殉教者の方々のご冥福を心よりお祈りいたします。

なんだかつい先日べシクタシュの記事を書いたと思ったらまたべシクタシュ・・。

昨夜イスタンブールのべシクタシュにあるサッカーチーム・べシクタシュのホームグラウンドであるべシクタシュアレナとその隣にあるマチカ公園でテロがありました。

昨晩べシクタシュアレナで行われたべシクタシュブルサスポルの試合後、スタジアムの警護にあたっていた警察官がスタジアムから帰る時を狙い、自動車爆弾を爆発させたようです。その約45秒後にマチカ公園で自爆犯が爆発したそうです。

1年くらい前にはガラタサライのホームで行われる予定だったガラタサライフェネルバフチェの試合でのテロ計画がリークされ、試合が中止になるという騒ぎもありましたが、今回は未然に防げなかったようです・・とても悲しいです。

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今のところ分かっているだけでも警察官30人、私服警官 7人、医大生1人を含む 38人が殉教され、 155人が負傷されました

また、14人もの方が集中治療室での治療を受けているらしいです。

つい5日前、ISの新報道官が声明を出し、トルコへの攻撃等を呼びかけていました。ですので近く何か起こるかもしれないと警戒はしていましたが、やはり起こってしまいました。
でも今回のテロはISではなく、またもや少数民族クルド人の非合法武装組織PKKの犯行とみられています。現在このテロに関与の疑いのあるとされる13人が逮捕されているようです。
実行犯はこうしてすぐに逮捕されますが、実際彼らを裏で操っている黒幕は表に出ることがないのでいつまでもテロはなくなりません。

日本ではテロ=イスラム国のイメージがあると思いますが、
実際、トルコで起こってきたほとんどのテロは実はPKKによるものです。

記憶に新しいスルタンアフメット地区、タクシム地区でのテロは外国人観光客を狙い、トルコ観光業にダメージを与えました。
今回のテロも一般の人たちではなく、警察官が狙われました。
もし無差別にもっと多くの人を攻撃したかったのなら、試合終了後のサポーターが続々と出てくるところを狙えたはずです。
このことからトルコで起こるテロは無差別ではなくいつも狙いがあるように思われます。

それに近年、選挙前や何か政治の節目の時には決まってテロが起こります。
昨日はエルドアン大統領が大統領権限を大幅に強化する憲法改正案を議会に提出したばかりでした。
ローザンヌ条約の終結を迎える2023年にむけてこれから大きく発展していこうとしていくトルコを押さえつけたい勢力は今必死になっているのをひしひしと実感します。
残念ながらこれからまだまだテロは起こりうると思いますが、テロが起こるたびに団結が強くなっていくトルコ人を見て、自国のことをこんなに愛せるなんてすごくかっこいいなと思います。人間味を感じます。

「自分たちの国をバラバラにすることはできない!」

みんながみんなこう言っています。

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